大海の一滴
新聞より
1980年 三月六日
新潟市小野崎産婦人科医院で、深夜火災が発生し、建物は全壊、うち一部が海に流された模様。
現在、乳児三名が重軽傷、一名が行方不明となっている。
出火当時、院内には出産産後に伴う入院患者五名とその乳児四名、医師一名、看護士二名の計十二名がおり、患者五名は看護士一名に付き添われながら自力で脱出、いずれも軽症。もう一人の看護士と医師は乳児の救助に当たったが、救出出来たのは三名で一名が未だ行方不明となっている。
行方不明になっているのは、新潟市高橋昇さんの長女、春野亜季さんが前日に出産した双子(女の子)の一人と見られており、未熟児出産のため集中治療室で治療を受けていたという。
集中治療室の一部は海に流されており、行方不明の赤ちゃんも一緒に流された可能性が高いと見て、現在捜索中である。
今後は乳児の身元特定を急ぐと共に、出火の原因についても調査する。
新潟市小野崎産婦人科医院で、深夜火災が発生し、建物は全壊、うち一部が海に流された模様。
現在、乳児三名が重軽傷、一名が行方不明となっている。
出火当時、院内には出産産後に伴う入院患者五名とその乳児四名、医師一名、看護士二名の計十二名がおり、患者五名は看護士一名に付き添われながら自力で脱出、いずれも軽症。もう一人の看護士と医師は乳児の救助に当たったが、救出出来たのは三名で一名が未だ行方不明となっている。
行方不明になっているのは、新潟市高橋昇さんの長女、春野亜季さんが前日に出産した双子(女の子)の一人と見られており、未熟児出産のため集中治療室で治療を受けていたという。
集中治療室の一部は海に流されており、行方不明の赤ちゃんも一緒に流された可能性が高いと見て、現在捜索中である。
今後は乳児の身元特定を急ぐと共に、出火の原因についても調査する。
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