記憶喪失の元カノにモノ申す!!
紫水の着ている制服は、
俺の行ってる高校より
偏差値が10ぐらい上の
超一流の女子校だった。
そーいえば、
紫水は賢かったっけ。
まぁ俺も公立では
かなりいい高校行ってるけど。
「そかそか、早く馴染めよ」
俺は紫水の、頭を撫でた。
紫水の顔が赤くなった。
「あ、あ、あ、ぁぁあありがとうっ!!」
あれま、こーゆーところは
変わってないのね。
俺はニヤッと笑った。
「紫水、可愛くなったな」
紫水の顔を覗き込んだ。
「な、なに言って…!!」
からかいもあるけど、
本心なんだよ。
お前の照れた顔、
俺以外の男に見せたくない。
いつもそう思っちゃって
お前を抱きしめた。
今だって俺の腕のなかに
小さな愛しい紫水がいる。
「…黒田くん」
「みどりって呼んでた」
「…みどりくん」