記憶喪失の元カノにモノ申す!!
俺は紫水を抱きしめる力を緩めた。
「ん??」
「私、学校行かなきゃ」
紫水は上品に笑った。
「あ、ごめん」
俺は紫水を離した。
「ごめんね、またね」
紫水は自転車に乗り、
俺に手を振った。
俺も手を振り返した。
~~♪~~~♪
ポケットに入れている携帯がなった。
【着信 武田龍騎】
「はいはーい??」
俺は自転車をとりに行きながら
武田龍騎(タケダリュウキ)の着信に出た。
武田は高校で知り合って、
同じサッカー部というのもあり
仲良くなった。
こいつはクラスのムードメーカーで、
学年1モテる。
まぁ俺と武田は親友かな。
『おいっす、みどり、
お前何しとんねん』
武田は大阪育ちだから、
大阪弁。