記憶喪失の元カノにモノ申す!!
ボールとあいつに振り回され
「お前のせいで
俺が怒られてんぞ」
「すまん」
「俺がどんな思いで
先輩たちに謝ったか…」
「あ、これおかんが」
「うわっ!!みどりん家の
母さんのパンやばいゎ~。
めっちゃ好きや~!!」
「で、どんな気持ちやったん??」
「そこで掘り返すなや、あほ」
俺と武田は部室で休憩中。
夏という季節は、
スポーツしちゃ駄目だな。
無駄に体力使うし、
何より汗が…っとか言ってみた。
「なに一人でボケとんねん」
「お前もなのか?!
お前も勝手に俺の心を覗くのか!?!?」
「黒田くーん、
キャラが変わっちゃってますけど~」
外はとにかく眩しく、熱い。
野球部とか、頑張ってんな~。
「黒田!!武田!!集合だから来い!!」
先輩が部室を覗き込んだ。
「「はいっ」」
俺と武田は部室を
走って出た。