記憶喪失の元カノにモノ申す!!
「じゃぁ、今から来週のメンバーを
発表するぞ。
これが三年生最後の大会だから
頑張るんだぞ」
「「ういっす」」
先輩たちの表情が
険しくなった。
俺はあくびが出そうになったが
頑張ってこらえた。
したら、涙だけ出てきた。
「まず一人目は~、キャプテン」
さっきのマネージャーが
持っているユニホームを渡す。
「次は…――」
監督は次々と
先輩の名前をあげていく。
「…――黒田、武田。
以上が今回のレギュラーだ」
おー、補欠だが入った。
まぁ、満足。
三年生のマネージャーの
【西井羽衣(ニシイウイ)】が俺に
ユニホームをくれた。
「みどり、ういのために
シュート決めてねっ」
「西井さんにっすか~。
そんなんいわれると、
俺嫉妬の炎で焦げそうなんすけど」
西井さんは身長小さめなのに
ナイスボディの持ち主で
多くの男が狙っている。
ま、俺は興味ないけど。