記憶喪失の元カノにモノ申す!!
「あー、俺は不死鳥の肉を食べたから」
俺は部屋から出た。
「いつどこで」
同時に桃香も出てきた。
「昨日夢のな」
「お母さん、ももって
一人っ子だったよね~??」
…俺の台詞、遮りやがった。
しかも黒田家から俺の存在を
消しやがった。
「ももには
脳みそ足りてない
弟がいるじゃない」
リビングから
おかんの冷静で
冷徹な声が。
朝から寒いな、この家。
「じゃぁ、スーパーで
味噌買ってきてあげて。
あ、一番安いのでいいよね??」
桃香が笑顔で俺に振り向いた。
「俺の味噌はスーパーにゃぁ
売ってねーよ」
「じゃぁネバーランドかしら」
「お母さん行けないね。
ももが行ってくるよ」
…いつも通りの朝だ。