【完】不良彼氏の甘いkiss
「田中の・・・尾行?」
「ぁー、アイツ好きな奴できたんだって。それ言ってくれないから尾行」
「ふぅーん、趣味悪ッ」
なっ!趣味悪いって・・・、そりゃいい気はしないかもしれないけど。
「はぁ?!黙れよ!お前知らねぇのかよ。」
少しキレた拓馬が廉君に聞く
「知るわけねぇーだろが。大河とかは?」
「・・・大河君?」
そういえば・・・うちのクラスでいうと、大河君だね・・・
「アイツな訳ねぇーよッ!俺の幼なじみがどっちもヤンキー好きとかありえッ・・・」
「うるせぇ」
拓馬が最後まで言おうとしたのを手で塞がれた
「はなせッ!!」
「・・・」
手を離すと余程苦しかったのか拓馬はゼェーハーゼェーハー言ってた。意外にこのコンビも面白い。
「絢、もし田中が大河の事好きなら俺も協力するから」
目線を私に向け優しく笑う。
「うっうん!アリガト・・・」
「じゃー俺行くな。てめぇ絢に手ぇだすなよ。」
別れ際に廉君は思いっきりヤンキー面で言った
「分かってる」
それに脅えたのか、拓馬は逆らわずに答えた