【完】不良彼氏の甘いkiss
本当の気持ち。
「絢ぁー!尼崎廉と別れたって本当?!」
「うん。」
別れた・・・んだよね。私たち、あの日から4日後。明日、私の誕生日と・・・退院の日。
「本当に・・・いいの?」
「うん。もう大丈夫!」
ニッコリ笑顔をみせる。本当はいますぐ唯に抱きついて泣きじゃくりたい。けど心配はさせたくない
「絢、泣いていいよ。」
「・・・泣くわけないじゃん!」
目頭がカッと熱くなる。そんな言葉言わないで・・・
「でもアノ言葉嘘っぽいんでしょ?」
「うん・・・。」
廉君はちゃんとした話をする時は絶対に私の目をみて逸らさない。けどあの時は私に背を向けたままだったから。もしかしたら・・・って思うけど。
「嘘だと思うなら行ったほうがいい。明日の退院の日に」
「ヤダ。」
嘘だと思っても「さよなら」と言ってしまったしもう戻れない。