【完】不良彼氏の甘いkiss
私が廉君に色々な我慢をさせているなら、もう廉君を楽にさせてあげたい。
「絢・・・」
ドンッ
「痛ッ・・・」
唯は私の背中を思いっきり押した。そして私の顔を覗き込む
「ほら、強がり。」
ぇ?・・・唯はニコッと笑い手を差し伸べた。私はその手を握る
「絢は見た目、すっごく強がってるけど・・・スゴイ弱いよ。尼崎廉が居なきゃあんた崩れちゃうよ。」
今、強がってる?・・・
「尼崎廉の事忘れようとしてる?けど無理でしょ。・・・尼崎廉は絢にとって1番大事な存在なんだよ。」
俯いていた私は顔をあげ唯を見た。唯は目にいっぱい涙を溜めて私を見ている
「唯・・・」
「ずっと絢に支えられてきたから次は私が支える。絢・・・強がらなくていい。」
「・・・ッ」
私は溜めていた涙が頬を伝った
「唯・・・ッ・・・」