【完】不良彼氏の甘いkiss
俺の事好き、か?
私が尼崎君と付き合うと
拓馬が悲しむ。
ソレが嫌だから付き合って欲しくないの?
「ねぇ・・・唯。」
「好きだよ。
拓馬の事は小さいころから大好きだった。
けどね、拓馬が絢の事スキって聞いてから
もう拓馬の恋を応援しようって。」
なにそれ。
好きな人の幸せが自分の幸せ?
馬鹿みたいなこと言わないで・・・
「告白したらいいじゃん、
そんな中途半端で諦めるなんて許さない。」
唯は3人の中でもいつも明るくて、
笑っててムードメーカー。
そんな唯が半端な気持ちで諦めるなんて。
「・・・告白?」
唯が私をまっすぐみつめる
「うん。そんな好きな人の幸せが
自分の幸せとか綺麗ごと言わないでさ。
・・・しなよ。告白」
唯は少し黙り込んだけど
笑顔を私に向けて
「・・・わかった。してみる!
絢よりいい女だって思わせてやるんだからっ!」
「うん。
それでこそ、唯だね」
私たちは無邪気に笑いあった。