【完】不良彼氏の甘いkiss
あっという間に放課後になった。昼休みは拓馬がなんか言おうとしてたけど唯が遮ってて・・・拓馬、後で怒っちゃってた、唯は「はぁーい」とか言ってるし。
本当に気が置けなくていいよね・・・幼なじみって
「絢。」
「尼崎君!」
低いハスキーボイスで私の名前を呼ぶ声も好きだ。
あ~んな甘い顔と声は私だけだからね。
「・・・今日はなにもされなかった、か?」
帰り道の時に足取りをとめて尼崎君が呟いた。まだ心配してくれてるんだ
「うん。大丈夫だったよ?」
「そっ。よかったぁー、俺さぁ浅田がなんか纏わりついてきてマジうざかった。」
「へぇー・・・そうなんだ。」
「おぅ。アイツ、マジ無理。なんかなぁー「廉様、莉子じゃダメですか?」とか色々聞いてくるんだよな。しつけぇしオマエは無理って感じ」
相当、嫌ってる。けどソレが嬉しい今の私。
「絢ぁ・・・キスしてぇ」
「ぇ?!今・・・ココで?」
「ぁあ。ストレス溜まってんだよ。キスして絢から」
ぇえ。キス?!・・・そっと目を閉じて口を結ぶ尼崎君。
「・・・はぁーく」
「ぇ!・・・ちょっ」