双子はアイドルミュージシャン

「下着に、化粧品とiPadに充電器、

iPhoneと作曲ノートはバッグに入ってるから

何か、出そうか?」


そう、いつも五線譜を持って作曲してた。

頭の中に、いいメロディが浮かんだら

直ぐに譜面にしていたの。


「じゃあ、iPadを出して」


今度、1人で作った曲が聞きたい。


「お母さんが、ちよっと家に帰る帰るから摩凜ちゃん、いてね」


「OK、任せて」



ずっと摩凜ちゃんより自分の方が才能がある事で、

彼女を引っ張って生きるのが

当たり前だと思ってた。


でも、才能の無い摩凜ちゃんの方が幸せなのかも知れない。

私や、お母さんや、和希君に頼れば生きていける。

それも、良いのかも。













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