ココロの的には当たらない!?
私は部屋に戻って着替えをした。
うぅ・・・まだ、唇に感触がある気がする・・・。
最悪だ。
がちゃっ!
「美桜ちゃん。お帰り。学校どうだった?」
入ってきたのは、吏人(rihito)兄さんだった。
兄さんは大学2年生で弓道界の王子様的な凄い人。
「楽しかったよ。部活も始めたし、あ、後ね、有斗君と同じクラスだったの!」
「有斗?・・・あぁ隣に住んでいた有斗ね。元気そうだったか?」
「うん。とっても」
そんなことを話しながら、下に行った。
「ちょうどできたところよ。早く座って。お父さん呼んで。」
「おとーさーん。ご飯できたよ」
「今行く」
廊下の奥のほうからお父さんの声が聞こえた
「「いただきます」」
私とおとうさんは並んで食べ始めた
「あれ。兄さんはもう食べたの?」
お母さんと一緒に緑茶すすっている兄さんに問いかけた。