ココロの的には当たらない!?
「ん、うん。母さんとさっき食べたよ」
そういってまた緑茶をすすり始めた
「なんか、この兄さんを学校のみんなに見せたくないな・・・」
「え?美桜、吏人のどこを見せたくないの?」
お母さんが聞いてきた
「どこって・・・このおじさんくさいところ。もう少しで20歳になるって言うのにお母さんと緑茶すすって一息ついているこの姿!!!」
やっぱり自分は年頃の女の子なのだろう。そんなことを考えてしまう
「そうかしら。お母さんはいいと思うわよ。ねぇあなた。」
お父さんに話を振った
「確かにな。まぁもう反抗期は過ぎたし・・・あれ、吏人って反抗期あったっけ?」
「本人はあったらしいんだけどねぇ」
相変わらずはっきりしないお父さんとお母さん。
「もういいよ。」
あきらめろ私。
この親子に勝つのは無理だ。