ココロの的には当たらない!?



な、なんでこんなことになるのよ



「いつ見ても美桜ちゃんの袴姿は可愛いよね」



「はっ?はるか。なに言っているんだ・・・」



「何って。でも本当に可愛いじゃない。着物はいいわよ。」



「は、恥ずかしいですよ・・・」




顔を真っ赤にしてしまった




「ほら、美桜ちゃんの顔、りんごみたいに真っ赤になっているじゃないか。ほどほどにしてあげなさい」




何か、優弥先輩がお母さんに見えてくる・・・





「ほら。美桜ちゃん、顔をあげて。さぁ。おふざけはコレぐらいにして練習をはじめよう。はるか、お前は雪と一緒に向こうの的で練習をしてくれ。美桜、君はこっちで僕と一緒に練習だ」



「はい。雪行くよ」


「はい」



何だろ・・・急に空気が変わった。



「美桜、一度君の腕を見せてくれないか」




「はい。分かりました」




私は位置に立ち深呼吸をした




「スーハァー・・・。よしっ」




弓を構え・・・ 







ヒュッ    ストっ








< 7 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop