ココロの的には当たらない!?
な、なんでこんなことになるのよ
「いつ見ても美桜ちゃんの袴姿は可愛いよね」
「はっ?はるか。なに言っているんだ・・・」
「何って。でも本当に可愛いじゃない。着物はいいわよ。」
「は、恥ずかしいですよ・・・」
顔を真っ赤にしてしまった
「ほら、美桜ちゃんの顔、りんごみたいに真っ赤になっているじゃないか。ほどほどにしてあげなさい」
何か、優弥先輩がお母さんに見えてくる・・・
「ほら。美桜ちゃん、顔をあげて。さぁ。おふざけはコレぐらいにして練習をはじめよう。はるか、お前は雪と一緒に向こうの的で練習をしてくれ。美桜、君はこっちで僕と一緒に練習だ」
「はい。雪行くよ」
「はい」
何だろ・・・急に空気が変わった。
「美桜、一度君の腕を見せてくれないか」
「はい。分かりました」
私は位置に立ち深呼吸をした
「スーハァー・・・。よしっ」
弓を構え・・・
ヒュッ ストっ