元モテ女とダサ男
<ナンパ野郎side>
おっ!
ニヤリ
あんなとこに、超、美人がいんじゃねーか
ナンパしよっ
オレの、彼女にしてやるよっつったら、絶対
(本当に!よっよころんで)
とか、言いそうだしよ、
怖さとかでな、
「なあ!お前ら、あの女ナンパしねぇか?」
「!?なんすか、静さん?」
あぁ、オレは、
高芝 静(たかしば しず)
高芝組の幹部だ。
22の若さで、出世したヤクザのエリート、
まぁ、親父が組長だからな!
「!?なんすか、静さん?」
って言った野郎は、オレの部下の
松島(まつじま)
だ。
「ちっちゃんと話聞いとけやあ!!」
「すっすんません」
「あそこの、街灯の下歩いてる制服きた、茶髪の女だ!」
「でっでも静さん、今、見回り中じゃないんすか?」
は?そうだけど、そんなんどうでもいいんだよ
「はっ!!そんなんどうでもいいに決まってんだろおらっサッさと行くぞ」
高芝 静は、その女のおかげで、これからの人生が変わってしまうなんて思ってもいなかった。