元モテ女とダサ男


てゆーかそもそもコイツは誰なんだよ…


ていうか、あたしんちもこっちのほうなんだけど…


まさか、あたしのこと知ってる?


だったら、こわっ


っ…でもどうせこいつんち行くんだし、聞いちまえ!!







「…ねぇ…あんた名前は?」


「俺?俺の名前は、紀野麗弥だよ。一人暮らししてんだ。じゃあ聞くけど、あんたは?」


「あ…あたしは、近衛深緒。あたしも一人暮らしだよ、助けてくれてありがと…」


よかった…怖い人じゃなさそう…

あの男たちを、すぐ倒しちゃうくらいだから、こえーと思ってたけど…ふぅよかった。

「ところで、あんたさ制服着てるけど、高校生でいいんだよな?」


「…そうだよ……高校1年だけど…あんたは?」


「あ…俺は、まぁ高校生?かな?…あと、俺のことは呼び捨てでいいよ!俺も深緒って呼ぶしさ!!」



たぶん高校って、なんだ…

「ん…わかった…呼び捨てね…」








つ…なんか急に眠気が…







あたしは、疲れていたのか、そのまま意識を手放してしまった……













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