卒業するあなたへ
俺、谷岡翔太には一年の頃から想い続けている先輩がいる。
 
三年の奥山恵先輩。
 
先輩とは、一年の夏休みに出会った。
補習をサボって屋上へ続く階段で寝ていた俺に、先輩は、
 
「あっ、サボり仲間や」
 
って声をかけてきた。
きらきらした笑顔。
あの時からずっと…俺は彼女を想い続けてきた。
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