Eternity



屋上の扉を開けると青空が広がっていた

深く息を吸うと少しだけ落ち着いた
修也を見ると日陰で寝転んでいた

「修也、眠いの?」

そう言って隣に座る

「あぁ...昨日遅かったから」

昨日?
寝不足になるほど何してたんだろ

「なぁ、柚」

「なにー?」

「お前シャツに血、ついてる」

「...っ」

反射的に修也に背を向け
隠すように手首を握る

どうしよ...
気付かれ...た?

どう誤魔化そうか考えてると
後ろから抱き締められ
手首をつかまれた

「ちょ...はな、して...っ」

「無理。てかこれなに?」

修也握られまた血が滲む
痛みに顔が歪む

「しゅ、や...いたい...」

修也は黙って手首から手を離すと
私を無理矢理振り向かせ
正面から抱き締めた

「...んで...?
なんでこんなことするの...?」

「......」

震えた声で聞かれ
私は何も言えなくなった




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