Black chocolate

正直、帰りたかった。
あたしはあんまり男の人は得意じゃないし。
そのうえスーツを着て、髪型のせいか、ホストにしか見えなかった。

そんなことを考えてる時、先生が言った。

「矢崎さーん!何するー?英語だよね?」

人見知りなあたしは、素っ気ない返事をした。

「はい。」

馴れ馴れしく話かけてくる岡本に嫌気がさし、あたしは超不機嫌。
来週は絶対来ない。
そう心に誓っていた。

「…ねぇー!矢崎さん!聞いてる~?ってか怒ってる~?」

えぇ!怒ってますよ!かなり!
って答えたかったけど

「…いや、別に…」

と答えた。すると、

「やっぱり怒ってる~!」

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