a loved video
眠りに落ちる前、洋平は少しだけ考え事をしていた。




唯のことである。




唯はかわいい女性だが、大学時代に好きだった訳ではない。




もちろん、嫌いだった訳ではないが、付き合ったりする対象ではなかった。




今も唯のことをかわいいと思うし、嫌いな訳ではない。




しかし、なぜ抱いてしまったんだろうか、という疑問が消えない。




抱いたことを後悔している訳ではない。




ただ、もし唯のことが好きなら、大学時代にすでにアプローチしているはずである。




大学時代にはそんな気は起きなかった。




なぜ、今になって唯と・・・という疑問が洋平の頭から離れなかった。




年を重ね、唯の魅力が増した、ということなのだろうか。
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