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「あめ、食べる?」




翔子が洋平にあめをくれた。




洋平は、ありがとう、と言って受け取り、あめを口に入れた。




ふと、翔子の携帯電話のストラップが目に入った。




「それ熊のストラップ?かわいいね」




「うん。ありがとう」




洋平は再び車を走らせた。




目的地の高原は、そんなに遠い場所ではなかった。




道が混雑していなければ、お昼過ぎまでに到着できるところだった。




その日は道がとても空いていた。
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