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遺体を見て嘆き悲しんでいる兵士はもういませんでした。




みな常王国との戦争準備に向かいました。




傷神と牽騎は広い空き地を見つけ、そこを仮の墓地にすることにしました。




遺体を空き地に運んでは、穴を掘って埋める、という作業を繰り返しました。




やがて、遠くの方で軍隊が出動するのが見えました。




戦争の準備が整ったようです。




敬王国軍が常王国に向けて進軍を開始したのです。




「健闘を祈る」




「みな無事でいてくれ」




二人はそう言って敬礼しました。
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