Never Ending Story
翌日
ベタだ……
行くと下駄箱の中に「人殺し」「切り付け魔」「謝れ」「嘘つき」
などと紙が溢れていて靴もボロボロ
仕方ないので真央に言ってスリッパを借りる
意外とすんなり貸してくれた
ガラッと扉を開ける
騒がしかった教室が静かになった
媛ちゃんは包帯やら絆創膏やら大袈裟に見えるくらいやっていた
昨日明らか怪我していないとこまで絆創膏貼ってある
頑張るねぇ媛ちゃんよぉ
1番悲しいのは優の冷たい目
「なぁんだ学校来たんだ切り付け魔さん」
「美姫……」
美姫の馬鹿にするような笑顔
上から目線の
やだよ美姫目力強いから
そんな大きな目で見ないで
なんてふざけていられるのも今のうち
「ぅ……恋ちゃん……」
媛ちゃんが泣き出した
マジ演技力女優もんだわ
怯えた表情
潤んだ瞳
何も知らない皆は騙される
「てめぇ…学校来んなよ」
晴に足を蹴られる
「い……っ……」
しゃがみ込む私
朝から元気だな晴は
私がなんでこんなに平然と鋳られるかって?
それは
まだ私自身受け入れていないから