Never Ending Story
「ちゃんと向き合うって決めてたのになんで…」
涙が止まらない
身体の震えも止まらない
真央は何も言わずただ抱きしめている
その温かさに少し安心する
「落ち着いたか?」
「は…い……」
「赤神。いなければなんて言うな」
「…………」
「味方がいないなんて思うな…」
そんなことは思ってないよ
ちゃんと味方がいる…
でも真央にはそう聞こえたんだね
「大丈夫だ俺はお前の味方だからな」
「え……?」
ばっと真央を見る
真央はただ微笑んでいるだけ
「どうして……」
水城先生もそうだったけどどうして教師が私の味方をするのだろう?
普通教師ってのは被害者の味方をする
今回見た目は媛ちゃんが被害者
私の味方をするなんて考えられない
「3年目だぞお前の担任をして。今までお前は一回も問題をおこしたことなんかない。それを今になって高城に切り付けなんか普通じゃ考えられない。だから今日お前から直接話を聞きたかった」