Never Ending Story

輝を見ると唇を噛み締め視線を私から逸らしている


｢そうか…お前好きだったもんなあいつのこと｣



なんで？



｢辛いな…｣



なんで輝がそんな悲しい表情してるの？


同情にしてはすごい


見ているこっちが切なくなるような顔



泣いてしまうんじゃないかと思い輝の頭を撫でる



｢なっ…にすんだよ!!｣



｢輝が……そんな顔するから…｣



輝はハッとしたような顔をして俯く



｢失恋ってこんなに苦しくて辛くて痛いんだね…初めての恋だったから…｣


｢辛れぇよ…｣


｢輝も失恋したことあるの？｣


｢あぁ……でも…まだチャンスはあるみたいだ｣