Never Ending Story
嫌な汗が流れる


「いや…いやぁぁぁ!!!!」



私は半泣きで美姫の後を追う


美姫…美姫…美姫!!!!



形が変わろうと美姫は大切な友達


明るくて元気で優しい


彼女を守らないと…



そんな想いが頭をよぎる



「やめて……離して……」


ある教室から声が聞こえた


「美姫!!!」


そこには覆面をした二人の男が美姫を窓から落とそうとしていた


「美姫を離せぇぇぇ!!!」



私は無我夢中で叫ぶ


しかし声は虚しく



ガタン……




「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ恋んんんんんんんんん!!!!」



男は逃げたがそんなの関係ない


美姫の手を掴もうとした



指先が触れる



しかし



グシャ………


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