Never Ending Story
Final Stage
翌日視線が痛かった
「大丈夫だって」
翠ちゃんは優しい笑顔で手を握ってくれた
朝弱いのに無理して笑ってるんだなこの子……
一度深呼吸し、教室に入る
「てめぇよくのこのこ学校来れたな?」
晴は鬼の形相で言ってくる
晴だけじゃない
クラス全員
媛ちゃんは笑ってるだけだけど
「翠?早くこっちにおいでよ」
優が焦ったように言ってくる
しかしそんなの知ったこっちゃない
私の想い人は優じゃない
もういいもういいんだ
さよなら優
「煩いわね…」
眠気のせいもあるのだろう普段より低い声は迫力大
みんな言葉が出てこない
「おっはよー」
そこへ場違いな明るい声
「友貴か…おはよ…」
「相変わらずテンション低いなぁ翠」