離婚を見た子どもの心
泣く僕を見て、叔母さんは

『別に、泣かそうと思ってるんじゃないねんけど…分かるやろ?』

と言う…
分かって欲しいのなら、泣く僕を見ながら悪口を続けるのはいかがなものか…
本当に、泣かせる気が無かったのか疑わしい

言った言葉は消せない…と言うのであれば、少し考えて発言すべきだろうに…
そして僕が一番許せない言葉が、この後叔母さんから発せられる
それは…

『母子家庭って大変やろうけど、そっちはお婆ちゃんと同居しとうから、楽やろ?』

何を…母子家庭をどの程度知っての発言なのか
祖母Nがおるから楽やろう?
それが、母子家庭で親の支援も無く子育てしてきた人であれば、「そうやろうな~」と素直に受け止めれれます
ですが、その叔母さんは普通に子育てしてきた人です
そこのお子さんは二人…僕らの半分です
普通の家庭で、二人しか子育てしてない人に、僕の母親の状況を「楽やろ?」なんて言われたくないです
母子家庭の大変さの、何パーセントが分かると言うんですか?
何をもって「楽」と判断するんですか?
これから高校受験、大学…と、お金のかかる四人を抱えて、何が「楽」何ですか?

これは、あまりにも軽率な言葉だと思います
先ほどの叔母さんの言葉を借りるのであれば『言った言葉は消せないのだから』ですよ

この言葉は、僕の心に深く傷を作りました
叔母さんに対して憎しみを抱くほどに大きな威力がありました
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