メロンパンにさようなら
「今日は、そんな気分じゃないです」


真っ直ぐ帰って、いっぱい色んなこと考えたいって思っているのに


「今日のこと気になるならついて来い」

「え?」


真っ直ぐこちらを見て言った部長に、こくりと頷いた。

家で出ない答えを悶々と考えるのならば、部長について行こう。



「部長と放課後デートかぁ」

「そのエロい言い方止めろ」

「何がエロいんですか。あっ、部長、何か変なこと想像してるんじゃないですか?」

「バ〜カ。帰るぞ」

「あっ、はい」





ねぇ、先輩。

私、あの時あなたに言ったあの言葉、間違っていたのかな?

彼女が言ったように、間違ってたかもしれない。

けど、先輩に言ったこと後悔してないの。


だって、先輩は、私の前で笑ってくれていたから。


先輩に会ったら、伝えたいんだ。


あの時の言葉、言うべき言葉じゃなかったかもしれないけれど、後悔してないって。
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