メロンパンにさようなら

ベンチに腰をかけると、部長は池のほとりの木の柵にもたれかかり、遠くにいる鳩を目で追いながら、話し始めた。



「俺と高見、小学校の時バッテリー組んでたんだよ」


って。



バッテリーって、あの野球の?


突然の部長の話に頭の中がついていかず、色んなことを考えていると、それが分かったのか、また話を続けた。



「同じ少年野球のチームメイトでさ。高見がピッチャーで、俺がキャッチャーやってた」

意外?なんて聞いてくるから、首を左右におもいっきり振ると、笑われた。
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