メロンパンにさようなら
「ごめんなさい。私、好きな人いるんで。
本当、これ以上、関わらないでください」
好きな人は、
そう
あの時から一人だけ
恋愛しないんじゃなくて、まだ片想い中なだけ。
ごめんなさい。と頭を下げた上から、
「思わせ振りな態度しておいて」
とか、罵声を浴びせられ、頭を下げながら、そんな態度したつもりなんてないのにな、と思いながらも頭の中は、あの人のことばかり気に掛かる。
暫くして、気が済んだのか言いたいことを言うだけ言った彼は、やがて、その場から居なくなった。