If you...




あと20分か....

どうせ間に合わないし、
いいや。待ってよ。



そして5分くらいで彼が戻ってきた。



「お待たせっ!膝見せて?」


そう言って水と絆創膏を取り出した。


「....ぇ、悪いですよ!」


「いいから!はやく!」



そう言って彼は半ば強引にあたしの膝を掴んだ。


そして膝に水をかけながら、彼はあたしに聞いた。


「もしかして、音羽高校うけるの?」


「はい。けど、もう時間的にも間に合わないし、諦めよっかなって。」


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