異世界転入生
「ユウ~準備できた~?」
「……」
母親の声に思考を一旦やめ、振り返るが何も言えず固まる
送って行ってくれる…そう言うので、車で移動するものだと思っていた
しかし、母親の手にはホウキが一つ
送る…と言うより、今から掃除でも始めそうな感じだ
「…どこ掃除すんの?」
「あら、違うわよ~
これに乗って移動するのよ~」
「…マジ?」
ユウは100%疑いの眼差しで母親を見るが、当の母親はニコニコと笑うばかり
どうにも信じられないユウを気にせず、母親はホウキにまたがる
ユウはキョロキョロ辺りを見回し、誰もいないことを確認してから、しぶしぶ母親の後ろにまたがる
(こんな姿、絶対見られたくないよ…)
ユウがそんな事を思っていると足が地から離れ、どんどん空に上がっていく
「ぇ…うそ!?」
ユウは慌てて、しっかり母親に掴まる
安定しないホウキの上…落とされたらたまったものではない
「ちょ、落とさないでよ!!」
「ちゃんと掴まってなさいよ~」
「あ、あ、あ、歩いて行く~~~~!!!!」
「あら、歩いて行くと時間がとってもかかるのよ~~」
そう笑って言いながら、母親はホウキを操り学校に向かう
「ひぃッ!!」
ユウは母親にしっかりしがみつき、目をつむる
慣れない感覚、慣れない視界で目を開けてその光景を見るなんてとても出来ない
視界を絶つと耳にビュウビュウと風をきる音が、妙に大きく感じられる
「ほら、ついたわよ」
「え?」
数時間にも感じられた飛行時間…実際は10分程度
足が地面についた感覚と母親の声で、ユウはゆっくりと目を開ける
そこには、古いレンガで造られた建物があった
見える所だけ言うと、この建物は長方形の形をしていて長方形の両端に円錐の屋根がついている。その円錐の頂点には三角の旗がヒラヒラ風になびいている
長方形のちょうど真ん中あたりには、三角の屋根がついている
そして、円錐と三角の屋根の間は長方形の直線が繋いでいる
高さは4・5階建くらいで、三角屋根の下…ちょうど長方形の真ん中くらいに、大きく重そうな扉が一つある
扉の高さは、建物の2階部分に到達するくらい…そして幅は5・6mくらいだろうか…
「……」
母親の声に思考を一旦やめ、振り返るが何も言えず固まる
送って行ってくれる…そう言うので、車で移動するものだと思っていた
しかし、母親の手にはホウキが一つ
送る…と言うより、今から掃除でも始めそうな感じだ
「…どこ掃除すんの?」
「あら、違うわよ~
これに乗って移動するのよ~」
「…マジ?」
ユウは100%疑いの眼差しで母親を見るが、当の母親はニコニコと笑うばかり
どうにも信じられないユウを気にせず、母親はホウキにまたがる
ユウはキョロキョロ辺りを見回し、誰もいないことを確認してから、しぶしぶ母親の後ろにまたがる
(こんな姿、絶対見られたくないよ…)
ユウがそんな事を思っていると足が地から離れ、どんどん空に上がっていく
「ぇ…うそ!?」
ユウは慌てて、しっかり母親に掴まる
安定しないホウキの上…落とされたらたまったものではない
「ちょ、落とさないでよ!!」
「ちゃんと掴まってなさいよ~」
「あ、あ、あ、歩いて行く~~~~!!!!」
「あら、歩いて行くと時間がとってもかかるのよ~~」
そう笑って言いながら、母親はホウキを操り学校に向かう
「ひぃッ!!」
ユウは母親にしっかりしがみつき、目をつむる
慣れない感覚、慣れない視界で目を開けてその光景を見るなんてとても出来ない
視界を絶つと耳にビュウビュウと風をきる音が、妙に大きく感じられる
「ほら、ついたわよ」
「え?」
数時間にも感じられた飛行時間…実際は10分程度
足が地面についた感覚と母親の声で、ユウはゆっくりと目を開ける
そこには、古いレンガで造られた建物があった
見える所だけ言うと、この建物は長方形の形をしていて長方形の両端に円錐の屋根がついている。その円錐の頂点には三角の旗がヒラヒラ風になびいている
長方形のちょうど真ん中あたりには、三角の屋根がついている
そして、円錐と三角の屋根の間は長方形の直線が繋いでいる
高さは4・5階建くらいで、三角屋根の下…ちょうど長方形の真ん中くらいに、大きく重そうな扉が一つある
扉の高さは、建物の2階部分に到達するくらい…そして幅は5・6mくらいだろうか…