異世界転入生
「何もない世界…って、ココの世界だったのね」
「確かに、この世界では魔法はありませんし、他の世界との交流もありませんですね」
「でもまさか、こんな有名な世界から来てたなんて思わないでしょ」
「ですねぇ…交流が無いという事は、転入してくる可能性が低いって事ですし」
「まぁ…僕も、他の世界が存在していて、そこに行く事になるなんて
欠片すらも思ってなかったよ…」
ユウは、ついこの間の事を遠い目をしながら思い出す
普通に生活を送っていて、そのまま続くと思っていた日々
しかし、ある日目覚めたら違う世界に来ていた
前触れも何もなく、本当に突然の世界転換だった
そんな話をしながら、パッケージを見ていく
(えっと…ゲームのソフト1つが500ルーツ…)
頭の中で前の世界との価格を比較する
前の世界では、ゲームの機種にもよるが、基本的にソフト1つ5000円前後していた
そして、ここの500ルーツというのは
向こうの世界での500円と同じ価値なのだ
「ちょい待った、安くない!?」
「そうかなぁ…普通これくらいだけど」
「いや、普通に考えてオカシイでしょ
向こうの世界では5000ルーツくらいの価値の物が
輸入という形でこっちに来てるのに…原価より安いって、どういう事!!?」
「さぁ…大人の人に聞けば詳しく教えてくれると思いますですけど…」
ユリンがそう言うと、ユウはスタスタと店員の所に向かう
それは、もちろん詳しい理由を聞きに行くためである
詳しい理由を聞かない事には、この値段設定に納得できない
普通は、輸入すればその分高くなるはずなのに
逆に安くなるとは、一体何故なのか…
「すいません!」
「はい?なんでしょうか?」
「この商品って、元の世界では5000ルーツくらいの値段しますよね?
なのに、何で500ルーツなんですか?」
遠慮も何もなく、ただただ疑問をぶつけた
質問を受けた青年ぐらいの男性は少し驚いた表情をした
それもそうだ、このソフトがある世界は、他の世界と交流していない
こちら側から、旅行だの何だので行く人は勿論いるが
そこまで人気がある世界ではない
そして、そこにある物に触れたところで、あまり買い物はしない
交流していないので、両替システムも構築されておらず
買い物を気軽に出来る環境ではないのも一因だが
こちら側でも普通に買えるものが多いので、その場で買う必要が無いのだ
それは、必然的に元の値段と触れ合わないという事だ
それなのに、目の前の子どもはそれを知り、質問して来る
という光景は、店員を驚かすには、十分すぎるのだった
「確かに、この世界では魔法はありませんし、他の世界との交流もありませんですね」
「でもまさか、こんな有名な世界から来てたなんて思わないでしょ」
「ですねぇ…交流が無いという事は、転入してくる可能性が低いって事ですし」
「まぁ…僕も、他の世界が存在していて、そこに行く事になるなんて
欠片すらも思ってなかったよ…」
ユウは、ついこの間の事を遠い目をしながら思い出す
普通に生活を送っていて、そのまま続くと思っていた日々
しかし、ある日目覚めたら違う世界に来ていた
前触れも何もなく、本当に突然の世界転換だった
そんな話をしながら、パッケージを見ていく
(えっと…ゲームのソフト1つが500ルーツ…)
頭の中で前の世界との価格を比較する
前の世界では、ゲームの機種にもよるが、基本的にソフト1つ5000円前後していた
そして、ここの500ルーツというのは
向こうの世界での500円と同じ価値なのだ
「ちょい待った、安くない!?」
「そうかなぁ…普通これくらいだけど」
「いや、普通に考えてオカシイでしょ
向こうの世界では5000ルーツくらいの価値の物が
輸入という形でこっちに来てるのに…原価より安いって、どういう事!!?」
「さぁ…大人の人に聞けば詳しく教えてくれると思いますですけど…」
ユリンがそう言うと、ユウはスタスタと店員の所に向かう
それは、もちろん詳しい理由を聞きに行くためである
詳しい理由を聞かない事には、この値段設定に納得できない
普通は、輸入すればその分高くなるはずなのに
逆に安くなるとは、一体何故なのか…
「すいません!」
「はい?なんでしょうか?」
「この商品って、元の世界では5000ルーツくらいの値段しますよね?
なのに、何で500ルーツなんですか?」
遠慮も何もなく、ただただ疑問をぶつけた
質問を受けた青年ぐらいの男性は少し驚いた表情をした
それもそうだ、このソフトがある世界は、他の世界と交流していない
こちら側から、旅行だの何だので行く人は勿論いるが
そこまで人気がある世界ではない
そして、そこにある物に触れたところで、あまり買い物はしない
交流していないので、両替システムも構築されておらず
買い物を気軽に出来る環境ではないのも一因だが
こちら側でも普通に買えるものが多いので、その場で買う必要が無いのだ
それは、必然的に元の値段と触れ合わないという事だ
それなのに、目の前の子どもはそれを知り、質問して来る
という光景は、店員を驚かすには、十分すぎるのだった