ブロってますか?
「おはようございます。岡村です。」
ナースステーションに声を掛けると、美沙子の担当の看護士が、
「あっ、岡村さん、奥様の意識もどりましたよ。」
「そうですか!すぐ行ってみます。」
「あの…」
何か言いかけた看護士の言葉も聞かず、病室に向かう健一。
ドアを開けると、虚ろな瞳の美沙子がこちらを見る。
そして、美沙子の発した言葉に愕然となる健一。
「どなた?」
「俺だよ!健一だよ!まさか、分からないのか?」
そう、先程看護士は美沙子の記憶障害を伝えようとしたのだが…
「そうか…記憶が…僕は健一と言います。あなたの旦那様です。あなたはまだ夢の中みたいですね。ゆっくり安心して眠って下さい。」
それだけ言うと、美沙子を横にし布団を掛けてやる健一。
病室を出てナースステーションに向かう。先程の看護士に問う、
「美沙子は記憶が…」
「はい、後ほど先生から説明があると思いますが…」
「そうですか、やはり…」
肩を落とし病室に帰る健一。
眠る美沙子を見つめる。胸に込み上げる物がある。
やがて、医師の回診が始まる。
「岡村さん、奥様は体の面では衰弱以外問題ありません。…
ナースステーションに声を掛けると、美沙子の担当の看護士が、
「あっ、岡村さん、奥様の意識もどりましたよ。」
「そうですか!すぐ行ってみます。」
「あの…」
何か言いかけた看護士の言葉も聞かず、病室に向かう健一。
ドアを開けると、虚ろな瞳の美沙子がこちらを見る。
そして、美沙子の発した言葉に愕然となる健一。
「どなた?」
「俺だよ!健一だよ!まさか、分からないのか?」
そう、先程看護士は美沙子の記憶障害を伝えようとしたのだが…
「そうか…記憶が…僕は健一と言います。あなたの旦那様です。あなたはまだ夢の中みたいですね。ゆっくり安心して眠って下さい。」
それだけ言うと、美沙子を横にし布団を掛けてやる健一。
病室を出てナースステーションに向かう。先程の看護士に問う、
「美沙子は記憶が…」
「はい、後ほど先生から説明があると思いますが…」
「そうですか、やはり…」
肩を落とし病室に帰る健一。
眠る美沙子を見つめる。胸に込み上げる物がある。
やがて、医師の回診が始まる。
「岡村さん、奥様は体の面では衰弱以外問題ありません。…