ブロってますか?
「嫌だな、一緒にしないで下さいよ。そこまで行くのは稀なんですから。そうなるまでにお互いブログの中でお互いを観察したり、コメントのやり取りでお互いの性格とか良く分かった上での事ですからね。」

「で、君の場合はそこに愛があった訳なんだ。」

「全く先輩って古風ですね。ノリですよ。それでいいんじゃないですか?そこに愛はあるの?至極名言!それ頂き。」

言って出て行く三宅。後ろ姿を見送り、新たな煙草に火を付け考え込む健一。

『そこに愛はあるの?か…だよな。俺何期待してんだか。ブログって日記じゃないか。ってアリサちゃんと直メとか出来たら…馬鹿馬鹿、俺の馬鹿!美沙子が居るのに何考えてるんだよ。全く。』

頭を振り考えを打ち消そうとする健一。
しかし、いつまでも三宅の言った言葉が脳裏を離れないでいた。
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