ブロってますか?
美沙子はその時間、夕御飯の支度もそこそこにブログに取り組んでいた。

『うわ~沢山コメントが来てるわ!ブロ友希望って人も多いわ。女の子ならなっても安心かしら。後でコメントくれた人の所行ってみようかな?さてと、小説の続き続き。』

書き終わった時、玄関のチャイムが健一の帰宅を告げる。

「ただいま。」

「お帰りなさい。すぐご飯?」

「う~ん、とりあえずビール。後、来週3日間出張入ったから。支度頼むよ。」
「珍しいわね、あなたに出張なんて。」
「これから増えるみたいだよ。」

「ふ~ん。」

関心なさそうに食卓に料理を並べる美沙子。
話しの腰を折られた感の健一も以後無言で食事を終える。

『ちょっと前までは、食べる間も惜しんで会話があったけど…まっいいか。』

「じゃ、先風呂入って寝るから。」

それだけ言うと席を立つ健一。

『はいはい、早く寝てね。私はゆっくりブログさせて頂きます。』

心の中で舌を出し、片付けに取り掛かる美沙子。
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