ブロってますか?
一膳屋は、昼は食堂夜は居酒屋になる。昼もピーク時を過ぎた店内は閑散としている。
窓際の席に座り、2人共に昼のランチを注文する。
「で、田中さん話しって何?」
「新人さんの件なんだけどね…」
『やはりな。』っと健一は思った。近藤の言った言葉を思い起こす。
「西川さんは、覚えも早く人の話もきちんと聞く良い子なんだけどね、佐藤は駄目だね。何しに来てるかわからない。私も後半月で本社に帰るから、その後が心配でね…」
「具体的に、どう駄目なの?」
「早く言えば、お茶汲みとコピーだけしてれば良いと思ってる。肝心なやるべき仕事は覚えようとしない!面倒な事は西川さんに押し付ける!」
西川にはさん付けし、佐藤は呼び捨てにする田中を見て、田中の怒りがわかる健一。
「所長は知ってるの?」
「狭い事務所なんだから、当然気が付いてるわよ!見てみぬ振り!」
「それはまずいな。なんでかな?」
「…あのねぇ、私見たの。」
声をひそめる田中。
「何見たの?」
「内緒ね!先週の金曜日の事なんだけど、私本社提出の伝票の仕訳してて遅くなったの。皆はもう帰ってて、結局会社出たのは21時回ってたかな?
窓際の席に座り、2人共に昼のランチを注文する。
「で、田中さん話しって何?」
「新人さんの件なんだけどね…」
『やはりな。』っと健一は思った。近藤の言った言葉を思い起こす。
「西川さんは、覚えも早く人の話もきちんと聞く良い子なんだけどね、佐藤は駄目だね。何しに来てるかわからない。私も後半月で本社に帰るから、その後が心配でね…」
「具体的に、どう駄目なの?」
「早く言えば、お茶汲みとコピーだけしてれば良いと思ってる。肝心なやるべき仕事は覚えようとしない!面倒な事は西川さんに押し付ける!」
西川にはさん付けし、佐藤は呼び捨てにする田中を見て、田中の怒りがわかる健一。
「所長は知ってるの?」
「狭い事務所なんだから、当然気が付いてるわよ!見てみぬ振り!」
「それはまずいな。なんでかな?」
「…あのねぇ、私見たの。」
声をひそめる田中。
「何見たの?」
「内緒ね!先週の金曜日の事なんだけど、私本社提出の伝票の仕訳してて遅くなったの。皆はもう帰ってて、結局会社出たのは21時回ってたかな?