午前7時40分。
焦げ茶色の髪を無造作風に仕上げた、今時風な高校生。
初めは、私が志望校にしている高校の制服を着ていたから何となく見てたんだけど。
半年くらいたった今は、日常の一部として毎日かかさず行う動作の一つ。
ほら今日も7時40分はやってくる。
今日の彼は、どんな表情をしてるかな。
ちらりと、彼の方を見ると彼は急にブレーキをかけた。
いつもと同じように通りすぎると思っていた私は、急に停止した自転車に驚く。
「わ」
小さく声を溢し、止まった車体の操縦者に視線を上げる。
「あの、名前とアドレス聞いても良い?」
初めて聞いた彼の声は、甘く掠れた胸に響く声だった。
初めは、私が志望校にしている高校の制服を着ていたから何となく見てたんだけど。
半年くらいたった今は、日常の一部として毎日かかさず行う動作の一つ。
ほら今日も7時40分はやってくる。
今日の彼は、どんな表情をしてるかな。
ちらりと、彼の方を見ると彼は急にブレーキをかけた。
いつもと同じように通りすぎると思っていた私は、急に停止した自転車に驚く。
「わ」
小さく声を溢し、止まった車体の操縦者に視線を上げる。
「あの、名前とアドレス聞いても良い?」
初めて聞いた彼の声は、甘く掠れた胸に響く声だった。