午前7時40分。

何だか楽しそうにする、なっちゃん。
本当、分からない。

「でも、話しかけられただけじゃ何も変わらなくない?」

「あ、そういえば携帯貸してくれた」

「何かマンガの中みたいな展開だね…」

「なーにが、マンガ?」

「理央くん」

ニコニコと爽やかな笑みを顔一杯に貼りつけてきた。理央くんは、私の唯一の男友達かもしれない。

私は男子と話すのがそれほど得意な方ではなく、今まで男友達のような存在は、いなかった。

でも理央くんは、上手く話せない私に健気に話しかけてくれた。

だから、今となっては仲の良い友達。

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