菓恋(かれん) ~be+ひと目惚れing~
Act.0 「ひと目惚れ」
恋するキモチは本当に不思議……


たとえ、気心の知れた相手といても、

たとえ、どれだけに長く一緒にいても、

恋にならないキモチがある


それなのに……、


たとえ、名前さえ知らなくても、

たとえ、出逢ったばかりのその瞬間でも、

恋になっちゃうキモチもある


ひと目惚れ……


ひと目惚れだから、あたしは知らない

あなたのことを何も知らない


16年間もあなたを知らずに生きてたなんて

遅れたぶんの時間を取り戻したい


だから1時間でも

1分でも

1秒でも多く、長く

あなたと一緒にいたいんだ―――
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