菓恋(かれん) ~be+ひと目惚れing~
Act.6 「泣いて暮らすのも一生、恋して暮らすのも一生」
翌日は1月最後の日曜日。
本当なら『王様のショコラ』でのアルバイト最終日のはずだった。
だからパパには、こっそり内緒で勝手に出掛けるつもりだった。
だけど……
「え? なんで…!?」
玄関に行くと、あたしの靴がなかった。
シュークローゼットの中を探してみても、あたしの靴が一足もない。
「一歩たりとも外に出ることは許さん」
途方にくれるあたしの前にパパが現れた。
日曜日はいつも決まって早朝からゴルフに出掛けるパパがなんで今日にかぎって…!
「えっ…まさかパパがあたしの靴を全部隠したの!?」
「そうだ。お前が私の目を盗んで外出しようとすることくらいは先刻お見通しだ」
本当なら『王様のショコラ』でのアルバイト最終日のはずだった。
だからパパには、こっそり内緒で勝手に出掛けるつもりだった。
だけど……
「え? なんで…!?」
玄関に行くと、あたしの靴がなかった。
シュークローゼットの中を探してみても、あたしの靴が一足もない。
「一歩たりとも外に出ることは許さん」
途方にくれるあたしの前にパパが現れた。
日曜日はいつも決まって早朝からゴルフに出掛けるパパがなんで今日にかぎって…!
「えっ…まさかパパがあたしの靴を全部隠したの!?」
「そうだ。お前が私の目を盗んで外出しようとすることくらいは先刻お見通しだ」