運命のヒト
何か日記の他に、ヒントになりそうな物はないのかなぁ……。
「……あっ」
そうだ、あった!
* * *
「いきなり人んち押しかけて卒アル見せろとか、何なんだお前は」
憮然とぼやきながら押し入れを探る大我に、あたしは「てへへ」と笑ってとぼける。
六畳一間のこぢんまりしたアパート。大我がひとり暮らしするこの部屋に、あたしは仕事のあと立ち寄ったのだ。
「だいたいお前、自分の卒アルはどうした」
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