運命のヒト


「あのプロジェクトを任されたんですか? お若いのにすごーい!」


見ると、青木さんがひとりの男性社員に目を輝かせていた。

男性は30歳くらいで、スーツのセンスといい、顔立ちといい、なかなか爽やかなタイプだ。


「あれって、入社当時うちの企画部にいた小山くんでしょ。沢村さんと同期で、ライバルとか言われてた人」

「でも小山くんが本社に移って、今じゃすっかり差がついちゃったわよねぇ」

< 245 / 415 >

この作品をシェア

pagetop