運命のヒト
……1215。
あたしの誕生日。
『ダイヤルロック解除しました』
表示された文字に、となりの大我がごくりと唾を飲む。
あたしたちは発信履歴、着信履歴、アドレス帳、メール受信、と順番に見ていった。
けれど、すでに消去したらしく何も残っていなかった。
「あとは……データフォルダくらいか」
「うん」
ここに何も入っていなければ、シロの手がかりは得られなかったことになる。
にわかに緊張感が高まった。
あたしと大我はどちらからともなく顔を見合わせ、確認するようにうなずいた。
大きく息を吸い、最後の望みをかけてあたしは画像のデータを開く。