運命のヒト
Chapter.4

ラブレター



陽が昇り、また落ちてゆく。

その果てしない繰り返しの向こうに、アナタへと続く未来があるのだと。


自分に言い聞かせることで、どうにか立っていられる。






「せっかくのイブなのに、今年は彼氏ナシですよぉ。こないだ忘年会で知り合った人もイマイチだったしぃ」

オフィスの窓から見えるツリーを忌々しげに睨んで、青木さんが言った。

< 333 / 415 >

この作品をシェア

pagetop