転校生
突然…
突然私のクラスに転校生がやって来た。


それは11月の穏やかな晴れた日だった。


次々にみんなが登校してくる朝
私は外を見ながら席に座っていた。


すると1人の男子が声をかけて来た。

彼の名前は、大宮修斗。
元バスケ部。明るくって面白い。
優しさと人想いなとこは、
誰にも負けない男だ。

「ゆず~♪おはよ」
「お~おはよ」
「そうだ!今日転校生来るらしいよ」
「うそ~!!てかこの時期に?」
「うん しかも大阪からやって」
「関西人やん♪関西弁めちゃ好き」
「まぢか~よかったやん!」
「イケメン希望(笑)」


そしてチャイムが鳴り朝のSTが始まった。


「今日は、転校生が来てます。入っていいぞ~」

ドアから入って来たのは見たこともない
くらいのイケメン。

整った顔立ちに、
吸い込まれそうなくらい
きらきらした瞳、
背が高くガッチリとした
体つきをしていた。


「じゃー自己紹介をしてくれ」

その少年は黒板に
桜井陽輝。と書いた。

「桜井陽輝ちゅうんや!
陽輝って呼んだってなあ~!
ノリと勢いで生きとる男やで明るく
接してください」

あ~名前通りの男やと思った。
太陽のように明るく輝いてる男。

きっとクラスの中心となるだろう
その時私は確信した。


「なあ~柚妃 オレとどっちがかっこいい?」

冗談混じりに聞いて来た彼は光崎奏汰
元ハンド部
俺様キャラ。若干ナルシスト。
でもクラスをまとめる力わすごくて
文化祭でも大活躍だった。
ちなみに3年間同じくクラス。

「陽輝君に決まってるし~」
「いや~オレのがかっこいいしょ!」
「ばーか(笑)」

そう言って私は陽輝君の方を見た。

するとなぜか彼はこちらを見て
笑っていた。

「桜井わなあ~席どこにしよ」

「先生~オレあそこがええです!」

そう言って陽輝君は後ろへ来て

「なあ~席代わってくれへん?頼むわ。」

と坂井君に頼んでいた。

坂井君は
陽輝君の威圧感に負けしぶしぶ
席を譲っていた。

「よろしくなあ~♪」

そう陽輝君は私に笑顔を振り撒いて来た。


< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop