幸せを運ぶ堕天使
「新入生代表、鏡 春(かがみ しゅん)!」
「はい!」
何故か、首席トップだったらしく新入生代表の言葉をやらされているのだ。
まぁ首席ってことは、これをキープしとけば全学費免除ってことだから嬉しいけどね。
…ん?100年も生きてるんだから15年の知識とは差がありすぎるって?
気にするな、気にしたら俺がお前を地獄に連れてくぞ。
ある意味卑怯な手だということは自重してます、はい。
俺は長々と文章を読み、一礼して自分の席へ戻る。
俺が壇上に上がった時、沢山の顔が見えた。
緊張の顔が圧倒的に多かったが、入学できた喜び、これから新たな生活が始まる喜び、つまり俺が大好きな笑顔、そして寝てる顔。
そんな顔が一気に見れたのは新入生代表の特権だったかもしれない。
俺が席についたあとも校長だと思われる人が長々と話をして、説明をして、結局1時間後に終わることができた。
お尻が痛い。