幸せを運ぶ堕天使
 


俺が所属することになった特進クラス1-A。

改めて見渡すと皆静かだ。

さすが秀才クラス。

…怖いね。


そんな静かな空間に教室の扉を開けて入ってきたのはこのクラスの担任と思われる。


「皆さん、おはようございます、そしてご入学おめでとうございます。私はこのクラスを担当する、花咲 花音といいます。これからよろしくお願いしますね」


清楚な女性教師だ。


「ではまず1限からですが…自己紹介をしましょう。今から紙を配りますので、そこに必要事項を記入してください」


ありがちだな。


せんせは何か書かれている紙を列ごとに配っていき、俺はそれを凝視してしまった。


何じゃこれっ!?


出身中学校?
中学校行ってませんけど!

部活?
やってませんけど!

趣味?
人間観察ですけどそんなこと言えないでしょ!

特技?
人を幸せにすることですけどやっぱりこれも言えないでしょ!!




  ど う し よ う !




初日から失敗できないわ!!
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